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読書感想文

 昔から読書は好き。

 書籍から学んだことは計り知れない。

 文学作品から評論まであらゆるジャンルに学んできた。

 ただ、嫌いなのは読書感想文

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 読後の感想なんてどうでもいいではないか。人それぞれでいい。

 映画鑑賞後にどんな感想持とうが勝手。お金払ってるんだから。当たりはずれはある。

 ただ、学校から求められる読書感想文にはある意図が含まれている。

 教育的効果というヤツ。

 例)『十五少年漂流記』からは、「不撓不屈」「仲間」「協力」とかいう徳目。

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 読書感想文が嫌で、教師にばれないようにして読んだ。まるでブラックジョーク。

 家庭が貧しかった割には、小学館の『少年少女世界の文学』を隔月買ってくれた。

 『クオレ物語』に感心し、
 『アルプスの少女ハイジ』に涙し、
 『ジークフリート物語』に勇気をもらった。
 
 ただ、読書感想文を書いたことなど一度もなかった。

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 文章を書くのが嫌だったわけではない。
 (現にこうして、日々個人情報をさらけ出している。)


 学校という権力から
 「〇〇しなさい。」と強制されるのが嫌
だった。

 ただ、それだけ。

 国語が嫌いなのはそこ。

 『ごんぎつね』新美南吉を読んで
 「あー、面白かった!」と評価しているのに。
 やれ、この場面のごんの気持ちは・・・。
 なぜ、ごんは〇〇したのでしょう・・・。

 いらん世話。

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 もし、映画感想文を求められるなら、映画はコッソリ観に行く。

 映画はコッソリがよく似合う。あの暗がりはコッソリ以外の何物でもない。

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2018年08月30日 17:57に投稿されたエントリーのページです。

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