つい先日の商店街寄席で落語引退を表明しておきながら、
もうすでに二回目の落語高座に上がっている。
自己弁護するなら、私が落語から離れると言ったのは『商店街寄席』から。
逆指名があれば何処へでも出演する。
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「この講演はぜひ勘朝さんにおねがいしたいのですが。」
芸事を志す者にとってこんなに嬉しい言葉はナイ。
つい先日、す〇と行った公民館。なんと定式幕。(どこかで観た覚えが・・・)
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十数年前、その公民館に行った時主事さんが拵えてくれてた。
おそらく、生地購入から完成まで一週間は費やしている。
そんな経験もある。眼がしらがあつくなる。
いろんな席亭がおられる。
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で、今回、あやしい席亭。
「あやしい」という表現は、今でこそネガティブな意味合いが強い。
本来は、神秘的だと理解するのがただしい。ポジティブな意味合いが強い。
それでも尚、信じられない方は『枕草子 いとあやし』て検索すれば出てくるはず。
私が検索してないので責任は持てないが・・・。
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その席亭。
どこがあやしいかといえばキリが無いが、
ミネラリストである。
ミネラリストは以前この日記に書いたので、今回は省略。
どうしても知りたけれれば『東京ミネラルショー』で検索。
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ミネラリストはどちらかというと理系が多いが、
あやしい席亭は和事芸能系。
私の出囃子に、難なく『老松』を弾いて下さる。あやしさ こそこの上なき。
お客様は6名と少なかったがリビングルームにちょうどいい数。
しかも「くすぐり」では丁寧に笑って下さる。
珠玉の時間を過ごさせていただいたうえ、
お土産やお弁当、限定販売の麦焼酎まで頂いて帰る。
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帰りしな玄関サイドにさりげなく置いてあるアンモナイト。ふと目に入った。
ただのアンモナイトではない数億年かかってオパール化したアンモナイト。
私が羨望の目で見つめていると。
「あげますよ。」と一言。
私も日本人の教育を受けているので、一応遠慮するが、
「持って帰ってください。」
おそらく数万円単位の品。私のギャラより高いハズ。
震える手で貰って帰った。
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「あな おそろしきかな あやしけるひと」
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次回は『黄金の滑舌』のこころだー!』