今回に限り私の編集は一切いれず、掲載いたします。
手紙ですから
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勘春です。
1級建築士の話が出てたのでちょっとつぶやきを、
ただ T君のお父さんに伝えるかどうかは 師匠の判断に任せます。
折角 付きかけたファンが「やっぱりこんな会員の居る会は 距離をおこぉ」と思われるかもしれま せん。
T君のお父さんへ
私、内浜落語会の1級建築士です。1級建築士ですが「設計ができるのか?」と聞かれると「さぁ~、 それなりに」とか言えません。そうなのです。設計は資格でするものではないのです。資格があって も設計のできない者、資格が無くても設計のうまい者もいます。そのことを前提にお聞きください。
T君は建築士を目指しているそうですね。そこで 助言を一言。これは 伝え方にテクニックが要り ます。伝え方によってはマイナスになる場合もありますので、伝えるか伝えないかはお父さんに任 せます。
建築は、いや建築だけではなく、全てのもの造りは、机上の勉強だけではうまくなりません。「もの 造りをしようとする者は遊ばないとうまくなりません。遊んで遊んでいろんなものを見て、感じてその 楽しみ、旨さ、嬉しさ、面白さ、そのような色んな価値観を本からではなく実感として身に付けない と、もの造りはできない。だから遊びなさい。」と私は大学の先生から教えて貰いました。
そうです。建築も、小説も、音楽も、絵画も、芸能も、もろもろの創作、すべて、その人の人格構成、 真の価値観、広い知恵(専門だけでなく)それが創作の母体なのです。
もちろん、専門知識は必要ですが、そんなもの、その時になってからでも十分身に付きます。
私は その先生の教えを忠実に守って学校には殆ど顔を出さず、昼はパチンコ、夜は飲み屋の学 生生活でした。でも それは遊びの極一部でしかなっかたのです。いろんな遊びをしないと本物の 価値観というものは身に付かないものです。良い友とも語らい、悪い友とも交わり、いい女と恋を し、そして悪い女にも泣かされないと、何が「真」かは分かりません。
芸能もしかりです。内浜落語会のみんなが上手いのは 昔遊んでいたからでしょう、私は 中途半 端の遊び(ただのサボリ)なので、落語も中途半端?。
机上の勉強だけでも、もの造りはできますが、一歩さきのもの造りを目指すかどうか、息子さんにど ちらを目指させるかは、お父さんの判断です。
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上手いこと書くなぁ。弟子入りしようかなぁ。(勘朝感想)