邂逅(かいこう)。久しぶりの5乗くらい。出逢うこと。
私は難しい言葉をよく使う。別に自慢して使っているわけではなく、文字数が少なく済むから。
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本当に久しぶりに会ったT君。
講演をやってる途中、私から見て、左30°から熱い視線が来る。
途中で確かめると、やっぱり私の教え子。
学校時代からとても目立つ子だった。利発で、相手の眼をしっかり見て話す子だった。
とても正直で嘘のつけない子だった。悪い事をしてもすぐばれる(笑)。
黒目が大きくて、イケメン。
ウールがたっぷり使ってある学生服。とてもよく似合っている。
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講演が終わった後、お父さんと一緒に楽屋に来てくれた。
当時の想い出を色々語ってくれた。
・当時交通事故で一ヶ月間学校を休んで、学校が好きでピンピンしてやってきた
「不死身のT君」とあだ名を付けた。なかなかイイネーミング。本人も喜んでた。
・落語クラブの発表会で、ベルマークでチケット販売したこと。
粗忽家勘朝、その当時から興業の資質を発揮していた。
・どんたくで、「ふるさと館」の前であったこと。
二年連続であった。
(あの大喜利を視られてた!)とても元教育者が演る芸ではない。
・映画が好きらしいこと。
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話が弾んだ。
なんとお父さんが落語ファンで内浜落語会ホームページにご来場いただいているということ、さらに
「勘朝日記」を読んでいること。
穴を掘って入りたかった。
助かったのはT君は読んでないということ。
「Tには読ませないようにしてます。」との一言。かなり深い穴に落ち込んだ。
Tくん。難関校に合格して将来建築士を目指しているということ。
彼の眼を観てるとりっぱな一級建築士になるに違いない。
ただ、一つ心配な事がある、ウチにも一級建築士がいる。
〇春。彼のようにならないことを祈りながら別れた。
今度甘棠館笑劇場に来てくれると嬉しいな。