アッバス・キアロスタミ監督特集がシネラであってる。
浅学な私はそのイラン巨匠の監督を知らなかった。
『ともだちの家はどこ』というマイナーな作品名だけは知ってた。
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イランという近代文化の成熟していない社会に、こんな文化人が育っていることに驚く。
失礼を覚悟して言えば、作品として体をなしている。
商業作品を「良」として鑑賞している者にとって理解しがたいものがある。
ただ、日光・場の設定・天気・風俗・役者が
撮影現場であらゆる方向に散らばっているはずなのに。
作品は一本に繋がっている。
ジュリエット.ビノッシュ主演作品を観た。
邦画のメガホンも取っている。
(いい作品だった。役者のリアリティがモロに表現されている。言語の隔壁を軽く超えている。)
どう越えたのだろう。
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非常識を覚悟・非難を甘んじて受けるなら。
彼の監督がAVを撮ったらどんな作品になるか。妄想が膨らむ。
彼の国では、女性の地位なんて大きくない。ほとんどないと言ってもいい。
そこにプロのAV女優で作品を作ったら・・・。
(この場合のプロ女優というのは騙された女性でなく、堂々と演じている女優を指す。)
性風俗をキリスト教感だけで観ていると、どうもおかしくなる。
ほとばしる人類の性(さが)・本能としてとらえる。