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『マタンゴ』

 小学生の頃
 『マタンゴ』というSF 怪奇作品を観て、とても怖い思いをした。
 円谷プロ。本田猪四朗監督。円谷英二特殊撮影監督。

 もう一度観たいと思いながらいく星霜。半世紀近くたった。

 それが、今回アジアフォーカス福岡映画祭にかかる。嬉、喜色。

 たった一回のみ。ぽんプラザ。

 この作品のキモは怪奇作品と言うだけでない。

 当時の日本人の差別観念もある。

 東南アジア、南太平洋に行ったこともないのに、
 「彼の地域に対するステロタイプの観念」

 民衆は腰みので、人食し、夜毎におどろおどろしい火祭り。
 科学的な認識を持つこともなく、無教養なまま自己エリア外を差別していた、日本。

 今西錦司や京都大学知識人たちは現地調査の上、南太平洋風俗を分析していた。

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 まぁ、小難しい論は置いといて、半世紀前の日本人が想像をくして作った映画を、鑑賞したい。

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 この映画のエキスが。
 後のTV名作。
 『ウルトラQ』
 最高傑作
 『怪奇大作戦』へと繋がる。

 まぁ、スマホに夢中になってる限り、このツボを理解するのは、ほぼ無理。

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2015年09月14日 18:34に投稿されたエントリーのページです。

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