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残された時間

 どうも私は、極楽とんぼの、おめでた人生を、楽に送っていいると思われてる。

 概ね、ソレに間違いはないけど。
 それなりに苦労はしている。

 人並み以上に、本は読むし、映画は職業映画人ほど観ている。
 人並みに、配偶者とも格闘し、子育ての苦労もしている。
 親の介護もやり抜いて、結構苦労して看取った。
 生活苦をお客様やウチの連中に見せられない。痩せ苦労を背負った。
 そこそこ稽古もするし、さん光に負けない声を出すために発声練習は欠かさない。

 そんなのは芸事を追求する者として、当たり前。
 覚悟して、足を踏み入れた。

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 勘〇・〇栄にとって残された時間はあまりにも少ない。

 〇春・勘〇は、今から真打披露までの、長い長いチャレンジが残されてる。
 人生終焉までに到達できなかったら、かなりな痛恨事に違いない。
 だから私は
 「止めたほうがいい。」と言い。
 緩~い某落語会や、カルチャー落語を薦めた。
 浅慮だった奴らは、無謀にも一線を越えた。
 齢を考えて無謀なチャレンジにちがいない。自分から進んで入った道。
 末後のベッドであえぐ姿が見える(笑)。

 敢えて、その道に入った者を不当評価する者はいない。

 だれもが落語なんて、極楽とんぼの、おめでた人生と思ってる。
 それでいい。いやそれがいい。
 
 だから、落語。それでいい。

 みんな、残された時間がない。
 そんな中で格闘している。四六時中落語を考えてないと、到達できない。
 落語を甘く考えている者にウチの居場所はナイ。
 残された時間を他に使った方がいい。

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2015年09月15日 18:37に投稿されたエントリーのページです。

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