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改革50年。

 今日、農協にメスが入った。

 思えばこの50年間。
 改革がなかった時期はなかった。
 (失礼。二重否定になってる。改革ばかりの50年。)

 優れた教育学者、林竹二(元宮城教育大学長)が、 
 「教育と農業が潰れたら終わり。」と述べていた。

 当時、私は20代。若き教育者。
 「そんなことあるわけないじゃん。」多寡くくってた。

 ところが、そんな時期が来た。

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 まさかの
 国鉄解体。
 地方が疲弊するのを承知で斬って捨てた。
 で、現状。限界集落が2000を越える。

 まさかの
 電電公社民営化。
 株取得者は儲かった。
 儲かった者がその後悲惨な事になってる。
 で、現状。デフレで全員貧窮。

 まさかの
 専売公社民営化。
 JTという実態の知れない、民間会社。
 喫煙率が下がり、
 で、現状。職場の空気はきれいになったが、消費税が下がることはありえない。

 まさかの
 教育民営化。
 学校の権威失墜。
 で、現状。塾なしに、年収1000万円を越える就職は不可能。あり得ない。
 生活保護所帯から東大合格者が出るわけがない。

 まさかの
 民営日本郵政。
 前島密もひっくり返る、情報配信の民営化。
 情報デバイドという弱者が顕在化。
 配信ツールをもたないと、災害発生初動5分間の動きが解らない。
 5分間で淘汰される。
 災害エリア1kmにいるものは300秒が分かれ目。

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 そして、農業も陥落した。
 あの農協が骨抜きになった。筒井康隆がたたきまくっても潰れなかった、あの農協。

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 何が驚いたって、林竹二の慧眼に驚いた。
 ソコに驚いてる場合じゃないのに。

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2015年02月09日 19:21に投稿されたエントリーのページです。

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