『伊達の十役』という歌舞伎狂言。
それはそれは歌舞伎ならではのケレン味ある、お芝居。
通してやると、丸一日かかる。
お芝居は昔から、丸一日。
わくわくしながら朝から芝居見物。
幕が切って落とされたのが11:30。ばれ太鼓が16:00だから、延々と四時間以上。
さすがどんな芝居好きでもダレる。
以前明治座でかかった時は先代猿之助。
大スペクタクルに興奮しっぱなしの4時間。
残念ながら、今回3時間30分あたりから、眠ってしまった。不覚。
ただ、席料は全額払ってる。
眠ろうが起きてようがお客様のスキに。
つまり染〇郎にとって、この狂言は大きすぎるということ。
十役こなせてない。荒獅子男之助、細川勝元にちょっと無理がある。
付き合わされる客がいい迷惑。
3:00過ぎ、あちこちで眠ってた。
4時間引っ張れる役者は、まだいない。もういない。
ただ、染五郎にその可能性を見つけられた。
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声のかけどころ満載。
いつでも「高麗屋!」と言ってれば間違いない。
10役こなすというのは、いつも出ているということ。
それだけ体力勝負。
昼夜通しの時はそうとう疲れてるハズ。過酷な所業。
一日80回以上の早変わり。常人には無理。