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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・シネマ』

 イラン映画。
 イラン映画の技術度の高さと映画人のセンスの良さに驚いた。1992年作品。

 映画はその国の文化度を的確に表している。イランの文化度をどうも誤っていた。

 かなりハリウッドやフランスイタリア等々の映画先進国の影響を受けている。
 咀嚼して自分たちの文化に馴染ませてる。

 懐古テイストでスタートするが、わざと古いフィルム加工したり、時代を過去にしたり、様々なパロディがどかんどかん出てくる。

 主人公の狂言回しがチャップリンに心酔していて、自分もチャップリンのいでたち。
 チャップリンの思想までちゃんと仕込んでる。映画ならではのテクニックが随所に出てくる。
 映画からいきなり人が出てきたり、映画の中に入っていったり。
 『2001年』までもが出てくる。 (だから、この映画は押えておかなければならない。)

 スラップスティックになってつきすすむ。奇想天外な作品。

 イランといえば当時ホメイニ師が指導者で、アメリカやイラクとトラブルばっかり起こしていたと思うが、ちゃんと民衆は笑っていた。

 他に数々の名画をパロディしているようだが、残念ながら、イラン映画を語るだけの視聴経験がない。

 一度観ただけでは真髄を見切れない。
 右脳映画。

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2014年12月21日 21:13に投稿されたエントリーのページです。

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