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『仁義なき戦い』

 菅原文太が突然逝って、マスコミを賑わせてる。
 ちょうどそんな時期に小屋(映画館)にかかる。

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 菅原文太を語るなら、論文一本、新書一冊書ける。誰も読まないだろうけど、20年後の3代目粗忽家勘朝のために書いててもいいかもしれない(笑)。
 そんなバカはいないから書かない。

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 菅原文太はこのシリーズ前に
 『まむしの兄弟』でちょっとヒットしている。
 相棒は川地民夫。
 今回川地民夫が出てこないのに違和感を感じる。死んでるんだろうか。

 結構、いいコンビだったのだけど。

 悪名の勝新太郎と田宮治郎には及ばないが、『相棒シリーズ』や『・・ショーケンと水谷豊のコンビ』の原型があった。

 『仁義なき戦い』からもっとも世界に影響を及ぼしたのは、タランティーノ。
 貪欲な彼はエキスを全部持ってった。
 日本人映画人が誰も出来なかったのに。

 『仁義・・』はやくざ社会礼讃映画でも、暴力肯定作品でもない。
 
 パッションぶちまかしの青春群像。
 生きること(菅原文太)も、死ぬこと(松方弘樹)も、強欲(金子信夫)も、弱さ(川地民夫)も、全部煮込んでる。隠し味が笑い。鍋奉行、深作欣二。

 この作品のスピードについていける作品を知らない。

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2014年12月14日 13:36に投稿されたエントリーのページです。

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