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「箽(とう)がたつ」

 「旬」を書いていて、「箽がたつ」を考えた。

 箽(とう)=アブラナやフキの花茎のこと。
 植物の食べごろの旬が過ぎて、繊維が太く堅くなり、食べられなくなること。時期。
 科学用語ではない。日本語独特の曖昧な言葉。

 こういう風情のある言葉が使われなくなった。学校でも教えない。
 文学作品にしか残らなくなった。

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 要注意。この言葉。
 正当な意味で使われるより、猛烈なセクハラで使われる場面もある。
 意味をよく理解して使わないと、凄まじい打撃になる。使った方も、使われた方も。
 笑い事として使用するなどと言語道断。少なくとも私は許さない。たとえ飲み会でも。

 芸事でも使われる。
 「お前の芸は箽がたってる。」
 しなやかさが失われて、硬直化している。

 世阿弥も何とかと言って記している。忘れた。「箽が・・・。」とは言ってないが
 まことの花は云々。そこまで彼を信奉してないが、いいとこ突いてるとは思った。

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2014年08月17日 10:00に投稿されたエントリーのページです。

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