「旬」を書いていて、「箽がたつ」を考えた。
箽(とう)=アブラナやフキの花茎のこと。
植物の食べごろの旬が過ぎて、繊維が太く堅くなり、食べられなくなること。時期。
科学用語ではない。日本語独特の曖昧な言葉。
こういう風情のある言葉が使われなくなった。学校でも教えない。
文学作品にしか残らなくなった。
---------
要注意。この言葉。
正当な意味で使われるより、猛烈なセクハラで使われる場面もある。
意味をよく理解して使わないと、凄まじい打撃になる。使った方も、使われた方も。
笑い事として使用するなどと言語道断。少なくとも私は許さない。たとえ飲み会でも。
芸事でも使われる。
「お前の芸は箽がたってる。」
しなやかさが失われて、硬直化している。
世阿弥も何とかと言って記している。忘れた。「箽が・・・。」とは言ってないが
まことの花は云々。そこまで彼を信奉してないが、いいとこ突いてるとは思った。