今年は結構映画に行った。
ただ、今年のスタート時はまだ病的状態だったから鑑賞作品数は少ない。
よく考えたら、まだ退院して8カ月しか経ってない。
で、今この状況だから飛ばし過ぎ。
ストッパーがいない。
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置いといて。
『ハンナ・アーレント』
かなり重い主題。
ナチズム・ジェノサイト(大量虐殺)・ハイデガー。
作品が問題提起で終わってる。バカには観られない。理解出来ない。
福岡の20代で、この作品を理解できるものはいない。
いや30代もいない。田舎町で燻ってない。とっくに東京に出ている。
こういう作品はひっそり・こっそり観て項垂れて小屋を後にするのがいい。
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アイヒマン裁判の実写が出てくる。
役者が束になっても、アイヒマン一人の実写証言に敵わない。
アイヒマンという人物がいたことは事実。
事実だけを追っていけばドキュメントとして完成する。
ただ、演劇・映画・フィクションは製作者、監督、演出者のイデオロギーが加味される。
言ってることがよく理解出来ない人は、ここで終わったほうがいい。
チャップリンの『独裁者』を観るスタンス。
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アイヒマンに全部持っていかれた作品。
ヤツを解読できるまでに己が成長してないのが残念。
ハンナ・アーレントより役者が一枚上。
観ればわかる。観ても解らない。
ただ、理解しようとする努力と態度は必要。
『マラソンマン』D.ホフマンを観て鑑賞すると理解度が深まる。