この作品を特徴づける撮影がある。
徹底してこだわってる無重力。
映画はSFを追求して発展してきた。
あり得ないシーンで、客を唸らせる。
スペーストリップムーヴィ。
STM(私の造語)でどうしても矛盾するのが無重力。
撮影が地上で行われるため、その呪縛からは逃れられなかった。
キューブリックの凄いところはそれをCG無しで撮ったところ。
技術は進歩する。
『ゼログラビティ』では余すところなく無重力を表現している。
ラストでは、重力にあえぐ。
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とても印象深いシーンがある。
コクピットが子宮になり、サンドラ・ブロックが胎児として浮かぶ。
へその緒まである。
シルエットがとても美しい。
『2001年』スターチャイルドへのオマージュ(と読んだ)。
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なんだかんだ言って、結局『ゼログラビティ』評価☆☆1/2程度まで上がった。
ただ、どうしようもないミスキャスト。
ジョージ・クルーニー。
彼の俳優人生の中で最悪の演技。この作品の品格を一人で下げてる。
観れば判る。