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メッキ

 小学生の科学クラブ。

 落語クラブもあるけど、そっち系より広汎性がある。

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 メッキの実験は結構面白い。

 金属系のイオン液と電極さえあれば誰にでもできる。


 で、よくやるのが銅メッキ。

 鉄に銅をメッキする。

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 いとも簡単にできるのが、銀メッキ。

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 銅に銀メッキ張った硬貨を見せると、子どもたちは大喜び。
 必ず受ける。

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 要注意!
 硬貨に細工すると法に触れる。
 新聞沙汰。

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 だいいち10円玉を100円に見せかけようとする行為が間違ってる。

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 『メッキがはがれる』の故事成語。はここが肝。
 10円の価値しかないのに、100円に見せたがる。

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 メッキ仕上げの落語も、聞く人がしっかりしてればすぐ聞き分けられる。
 不思議だけど。数年続けていると、鯉昇師匠の凄さがわかる。
 平治と文治の違いも聴き分けられる。
 二つ目と真打ちの違いが聞きわけられる。

 聞き分けられられなきゃ、それまで。

 ただ、そんな聴き方が出来るようになると、かえって苦しくなる。
 落語は本来、楽しめりゃいい。
 ぼんやり聴いてて、プッと噴き出すくらいがちょうどいい。

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 ただ、演じるようになると、事は深刻になる。
 わざわざ足を運んでいただいているお客様に大変失礼なことになる。
 
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 理屈は要らない。
 ダメなものはダメ。下手は下手。
 下手は落語を演る側になっちゃいけない。

 メッキが演るそばから、ぼろぼろ剥がれおちる。
 無惨、かつ悲惨。痛々しい。トホホの世界。

 「そんなもん出すな。」というお叱りを受ける。

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 関学クラスの落研を通過して来る者に、メッキはいない。

 社会人から始める者は、こころして来るように。

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2013年06月17日 18:47に投稿されたエントリーのページです。

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