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『慕情』

 えらくまた、古い作品。

 【もう一度観たい映画祭 Ⅲ】でやってる。

 以前「日曜洋画劇場」で一度観たが、銀幕では初めて。随分違った作品に感じた。当然だが。

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 香港にツアー旅行いくと、撮影場所に連れて行かれるらしい。行ったことないけど。香港旅行者の自慢話に必ず出てくる。

 アメリカ映画によく出てくる、支配者側からの視点満載。それに気付いてないから始末が悪い。
 
 植民地アングロサクソンが先住民よりどれだけ勝っているかが随所に出てくる。

 その最先端が『風と共に去りぬ』『駅馬車』。
 『風・・・』では、KKK団が正義の集団で描かれる。
 『駅・・』では、騎兵隊が正義の味方。騎兵隊がどれだけ先住民を虐殺しているか。
 白人至上主義者たちは、騎兵隊が先住民を撃ち殺すシーンで拍手喝采するらしい。悪寒。
 むろん先住民からも、虐殺されてるが、アングロの根こそぎ略奪移住があったから起こった殺戮。

 移住・土地の略奪がなかったら、殺戮は起こってない。 
 差別する側がいなかったら、「差別」は起こらない。
 軍隊がいなかったら、戦争しなければ、「慰安婦問題」は起こらない。
 構造は同じ。

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 次回の【もう一度観たい・・・Ⅲ】は『風とともに去りぬ』。
 で、観ない。
 作品製作技術としてはとても優れているが、マーガレット・ミッチャムの差別性を許すことはできない。

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 タイトルと要旨が完全にズレてしまった。

 タイトルは、
 「『慕情』から導かれる考察」とでも。

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2013年06月03日 05:43に投稿されたエントリーのページです。

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