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『LA ギャングストーリー』

 ここの所、どうしようもない映画ばかり観てた。

 最悪は『ジャッキー・コーガン』か。
 どこから、どのように観ても駄作としか言えない。
 反論がある方は公開討論してもいい。

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 そんなこんなで、たぶんこれも『LA コンフィデンシャル』みたいなもんだろ、とたかくくって観たが、いやいやイケた作品だ。
 異論があるなら公開討論してもいい。ただ会場費はもたない。

 何がいいって、
 ①脚本
  実に解りやすい。アングロ系の作品は名前とキャストが時々解らなくなる。
  ひどい時は主役と主人公がごちゃごちゃになる。
  この作品は大丈夫。キャラクター設定にマイノリティーを多用している。

 ②役者達
  ライアン・コズリングがいい。20年前のティムロスを彷彿とさせる。『ドライブ』の時、「なかなかいいねぇ。」と評価したが、今回の方がいい。
  アンソニーマッキーがいい。ここのところいろんな作品に出てるから、あっ見たことある。という俳優。そこが映画の入り口。
  そして、大御所。ショーンペン。器の大きな俳優になった。10年前まで、「マドンナの旦那」だったけど、今じゃ彼女の方が「ショーンペンの情婦」と言われてる。

 ③ずっこける。
 シリアステイストだけど、丁寧に笑いを仕込んでる。

 ④名画へのオマージュ
 気がついただけで
 『黄金の七人』
 『LAコンフィデンシャル』
 『荒野の七人』
 『アンタッチャブル』
 そして確か
 『荒野の一ドル銀貨』(だったと思う、ここは公開討論に応じない)
 を仕込んでる。気付かなきゃそれでいいんだけど、知ってると嬉しい。

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 監督は・・・知らない。覚えると、キャメロンかトニー・スコットを消去しなきゃならないから、もう覚えない。

 秘話:ロバート・パトリックが出てる(驚)。
 知らないだろうけど、知ってると嬉しくなる。
 『T2』のジェームズディーンに似てた彼。
 精神病院で檻を通り抜けるシーンはあまりにも有名。
 解った人は観に行った方がいい(笑)。おっさんになった今回の方がいい。

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2013年05月11日 20:58に投稿されたエントリーのページです。

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