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『突然屋久島 2』

 屋久島は、富士山5合目から上だけのような平地がほとんどない山だけのような島。

 九州で一番高い山、宮之浦岳1935mがある。

 下は亜熱帯で、ガジュマル、アコウ、などの沖縄に植生しているような、樹木。またヘゴと呼ばれる、シダ植物が樹木化したジュラシックパークの背景に生えてる珍しい木も見られる。

 ところが急に山だから、登ると、照葉樹林帯(冬でも落葉しないブナ科植物)が観られ、さらに登ると、屋久杉に代表される針葉樹林体が広がり、さらに登ると、アセビ、シャクナゲ等の高山性低木林になり、また、雨が降りまくる(月に35日雨が降る)ので、湿地帯植物から苔の大群落まで観られる。
 垂直植物分布のテーマパークになっている。

 大学の植物生態学研究室が欣喜雀躍する標本体。(実はそこにいたんだけど。)

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 周りが海で、どこから風が吹いても、湿った空気が山をかけ登る。すると必ず、雲霧が発生して、山では常に雨が降る。
 で、水が豊富。山頂付近にまで湿地がある。どこから水が来るんだって感じ。

 花崗岩質の土台に何千万年という間に、豊富な水に恵まれ、植物が生い茂り、とてもきれいで豊富な湧き水が流れる。島のあちこちに滝が流れる。

 世界遺産になるはず。

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 フェリーから屋久島を観ていると、はるかな山頂に雲がかかって、既視感(デジャブ)に捕らわれる。
 えーっと、どこで観たか。

 そうだ!名画『キングコング』の島だ!初代『キングコング』の絶叫女優フェイ・レイの叫びが聴こえる。(つづく)

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2013年04月25日 09:21に投稿されたエントリーのページです。

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