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受賞雑感 外伝

 親孝行が出たついで。

 江戸時代に番付が大流行したことは、ちょっと落語をかじったものなら誰でも知ってる。
 『長者番付』という落語もある。

 『娘』の番付で、大関は「針仕事」・関脇「読書き出来る」小結「継母をいたわる」「年寄りいたわる」
 『女房』番付。「家業に勤しむ」「親孝行」
        (参照:『大江戸番付づくし』実業之日本社 絶版)

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 江戸時代「親孝行受賞者」はちょっとしたスターになった。

 【親孝行青緡五貫文(あおざしごかんもん)】を貰った者を観に行く遊山もあった。 
 孝行者からもらったサインも古文書に残ってる。

 今風で捉えるなら、メダリストのサインをもらうようなもの。そんなサインたいしたことない。
 準強姦メダリストでさえサイン書く。
 ちょっと欲しい気もする。

 で、『孝行糖』という噺が出来た。

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 少なくとも、『孝行糖』を演ろうと思うものは、この背景を胎(はら)に入れて演じることが求められる。
 当然、そこまで読んでるだろうけど(笑)。 
 これが落語の深淵ゾーン。覗いたものは・・・家庭が崩壊する。

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2013年04月25日 16:30に投稿されたエントリーのページです。

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