とある地方自治体が【親孝行賞】というのを実施した。「親孝行の町宣言」をした。
「昨今薄れつつある親孝行という道徳美を褒めようじゃないか。」といった、いかにも地方青年会議所が考えつきそうな【賞】。
選考規定があって、『その地方自治体に数年間住居を構えていて、親孝行を認められる』といった他愛のない基準。
いかにも正論と言った感じで、問題点は見付けにくい。
この時点で問題に気付く方は、なかなか社会学的センサーの骨組がしっかりしている。
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で、とある青年が受賞した。
その青年は早くに父を無くし、新聞配達をしながら高校を卒業。母親を助けるために父の意志でもある農業を継いで母親を助けた、云々。
そろそろこの問題点に気付いてほしい(笑)。
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地方新聞に載って、コミュニティーから称賛された。青年は有名になった。
さぁ、ここで騒動勃発。(つづく)