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遠目 山越し 笠の内

 テレビが見えすぎる。

 今まで家にいてここまで視たことなかった。
 けれど、じっと拘束されて視ていると、見えすぎる。

 今日のタイトル【遠め 山越し 笠の内】ッて言うのは、ほどほど観見えることが一番いいという教訓。

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 山登り経験者は知ってる。

 蝮ゾーンに入って、マムシがそこにいるかどうか自分の眼で確かめる時、焦点をぼかして俯瞰する。
 見えないようにして、観る。禅問答のようだが、これが観えるから不思議。

 星を探す時も同じ。
 目当ての6等星を探す時。ゾーンを見極めたら、眼球焦点をぼかす。
 眼球の筋肉は随意筋だから、何とかなる。
 日常、眼筋肉は意識せずに、オートマチックで焦点化する。
 つまり、眼筋肉をマニュアルに戻す。
 (3D写真を観て、脳が立体を創ってくれる時の目。自衛隊員が野戦訓練の時、皆この目で焦点をを作る。普段の生活では全く役に立たない。)

 自立脳で、眼球の焦点に絞りすぎると観えなくなる。こころもちずらすと視える。
 これこそ経験がモノを言う。

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 今時のテレビ。
 とにかく見えすぎる。

 視たくなくても見せる。
 
 TV画面は2次元だから、眼筋肉をマニュアルにしてもそう変わらない。
 で、視える。視たくなくても視える。始末悪い。

 相撲の取り組みそっちのけでつい美人に目が散る。
 おそらく、視聴者は皆同じ(だと思う)。

 昔(といってもたかだか25年前)、ここまで観えるのは、ミノルタα7000か、キヤノン EOSしかなかった。
 それが今じゃたかがオートフォーカスビデオカメラに着いてる。プロカメラマンの需要が減るわけ。どんだけ焦点幅(深度)があるんだ。
 残念ながら光学に弱い。

 視えすぎるから、相撲に集中できない。
 ぜいたくな悩み。

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2013年03月18日 18:43に投稿されたエントリーのページです。

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