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ダレ場

 映画観てると、どうしようもなく面白くない、場面がある。

 何度も何度も、同じ映画観てると、その場面が来ると飛ばしたくなる。
 DVDの場合ホントに飛ばすか、そこで視聴するのをやめることがある。

 どんな名画にもある。
 『用心棒』・『2001年』『ブレード・ランナー』『ニキータ』『レザボアドッグス』『死刑台のエレベーター』
 あの『七人の侍』にもある。

 だが、これをダレ場として、飛ばすと、どうも具合が悪い。リズムが崩れる。調子が悪い。

 ダレ場はダレ場として、ちゃんと存在価値がある。
 2時間テンション高いまんま観てると、鑑賞後どっと疲れる。

 ダレ場があるからラストで、盛り上がる。

 ダレ場はとても大切な役割をしている。

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 今日言いたいのはここから。

 実は落語も全く同じ。
 ダレ場は必ず来る。お客様があくびしたり、動いたり、ひどい時は席を立たれる。
 演者はくじけそうになる。
 だが、ここがお客さまにとって大切な、緩む場面。

 ダレ場は必ず来る。
 サゲ前の踊り場みたいなところ。

 全編ダレ場の落語を聞いたことがあるが、拷問だった。ただ単に下手なだけ。落語以前の問題。

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2012年09月25日 18:42に投稿されたエントリーのページです。

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