映画観てると、どうしようもなく面白くない、場面がある。
何度も何度も、同じ映画観てると、その場面が来ると飛ばしたくなる。
DVDの場合ホントに飛ばすか、そこで視聴するのをやめることがある。
どんな名画にもある。
『用心棒』・『2001年』『ブレード・ランナー』『ニキータ』『レザボアドッグス』『死刑台のエレベーター』
あの『七人の侍』にもある。
だが、これをダレ場として、飛ばすと、どうも具合が悪い。リズムが崩れる。調子が悪い。
ダレ場はダレ場として、ちゃんと存在価値がある。
2時間テンション高いまんま観てると、鑑賞後どっと疲れる。
ダレ場があるからラストで、盛り上がる。
ダレ場はとても大切な役割をしている。
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今日言いたいのはここから。
実は落語も全く同じ。
ダレ場は必ず来る。お客様があくびしたり、動いたり、ひどい時は席を立たれる。
演者はくじけそうになる。
だが、ここがお客さまにとって大切な、緩む場面。
ダレ場は必ず来る。
サゲ前の踊り場みたいなところ。
全編ダレ場の落語を聞いたことがあるが、拷問だった。ただ単に下手なだけ。落語以前の問題。