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「耳をふさいでやろうと思いました(笑)。」

 前回の外伝。
 で、子どもに聞かせられないようなネタをあえて演る。

 【どんライブ】で、小学校高学年と思われる娘がいた。が、演る。
 『紙入れ』。
 
 終了後どんママから。
 「もう勘朝さん!小学生の前で浮気の噺やら!」
 
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 【エトワール ゲタばきライブ】で、小学6年生の娘がいた。
 『紙入れ』

 終了後その母親が
 「耳をふさいでやろうと思いました。でも、子どもが笑ってるんです。解ってるんでしょうか(苦笑)。」
 この母親が某福岡市近郊の教育委員会所属だからなお始末が悪い。

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 子どもがいたら今度から『紙入れ』に限る。女の子ならなおさら。
 強(したた)かな女性こそ、今求められる女性像。

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 上野千鶴子の結婚の定義。
 『たった一人の異性に排他的かつ独占的に自分の体を性的に使用する権利を生涯に渡って譲渡する契約』

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 近代社会化は男たちが作ってきた。
 近代化の中で結婚が果たしてきた役割はとても大きい。
 で、男たちはその契約を自分に都合よくコントロールしてきた。

 生涯この契約を守り抜いてる男はどれくらい居るのだろう。
 西中洲、南新地の繁栄は何を意味している。


 【操・貞操】という虚飾美の中に封じ込められた人間(女性)の業。
 そこを『紙入れ』は見事に解放している。
 旦那は【おめでたい男】と表現されている。
 
 こういう夫婦をススメテいるわけじゃないが、人間の業を全肯定するのが落語。
 落語を志す者はどこかで折り合いつけないと、やってられない。

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 極めて一面的な見解。一笑に付されている。が、大きく的をはずしているとは思わない。

 参照 小倉千加子著『松田聖子論』

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2012年09月18日 10:51に投稿されたエントリーのページです。

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