久しぶりに勘珍と公民館へ。城南区片江公民館。
勘珍がサッと掴んで降りてくる。
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『金明竹』をソデで聴く。
なるほど上手いこと演る。人生の半分以上落語をやってるだけある。
ウチで『金明竹』演るのは、勘珍だけ。・・だった。
次の商店街寄席で勘十がそれに挑戦する。
何回か稽古に付き合ったが、勘所(かんどころ)になると、どうも勝手がわからない。
で、勘十を片江公民館に呼びだして、勘珍の生を見せる。これが一番の稽古。
その後妙法寺に戻って、勘珍が勘十に稽古をつける。
勘珍が、何回も何回も高座にかけて、見付けだした『金明竹』のツボを勘十に教える。
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落語は、ネタを覚えて語ればいいってもんじゃない。
ネタに、先人たちの膨大な工夫・技巧・秘技・閃き・オリジナリティーがそっと忍ばせてある。
演ったことのある者だけが気付いてる。
そこを勘珍が演ってみせて、勘十へ伝える。なかなか伝わらない。稽古だけがそれを具現化できる。
小さな会だが、少しずつ落語が伝わっていく。