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スポーツにとってどうなのか?

 オリンピック嫌いの意見だから、オリンピックに頼り切ってる人は読まないように。
 読んだ後、匿名メールを送らないように。

 オリンピックはショーとして楽しむか、スポーツとして観戦しているかとても大きな境目がある。
 混同して観てると、とてつもない矛盾を内包しているのに気付く。気がつかなきゃ只のバカだということ。

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 先日、ソフトボールが世界一になった。もっと大騒ぎしてもいいのに、マスコミは完全無視。
 
 4年前、北京オリンピックの時は話題を全てかっさらった、あのソフトボール。
 (上野由岐子投手VSブストスとの名勝負を覚えている人は少ない。)

 たった4年しかたってないのに、全く対応が違う。今回もピッチャーは上野だった。


 その北京当時、ソフトボールが大喝采を受けてるまさにその裏。
 女子サッカーが結構いい成績を上げてたのに、完全に無視されてたことを知ってる人も少ない。
 
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 オリンピックは、スポーツ界にとって祭典なのではなく、マスコミにとっての祭典。
 もっと絞り込めば、TV界にとっての祭典(稼ぎ時)。


 アスリートなんてどうでもいい。4年前と今回の上野由岐子への対応が全て物語ってる。
 金メダル獲得個数こそが全て。
 「そこのどこが悪い。」と、ショーとして鑑賞している人が言うのは全く構わない。


 
 アスリートの多くは、オリンピックのみで判断されるのは、忸怩たる思いをもってるハズ。

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 北京で、金メダル取ったソフトボールチームに涙して感動した者たちは、ずっと追い続けて、先日の世界選手権優勝を喜んだはず。本当に好きになった方々はそうしている。
 なでしこサッカーを本当に応援してる者たちは、彼女たちの辛酸を、遡(さかのぼ)って共感してるはず。
 これがアスリートとスポーツを共感するスタンス。

 ショービジネスのスポーツの楽しみ方は別。
 ディズニーランドのショーに感動するスタンスで、金メダル獲得に感動すればいい。
 そこにディレクターや多くの金儲けスタッフに眩惑されて、刹那の偽感動を味わえばいい。

 スポーツは違う。
 アスリートは、運や体調をコントロールしながらストイックに自分を追い込んでいく。
 ほんの一瞬に、全て(金儲けの事を含めて)忘れて、自分をかける。
 「もう選手生命が終わってもいい!」と青臭いことを考える。
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 プロは違う。
 プロは一瞬たりとも自分の金銭価値をを忘れることはない。自分の売り時を見極める。
 これはとてもピュアで正しい。プロの美学がある。


 テニスやゴルフ、卓球までオリンピック種目になる今。
 プロの彼らにとってオリンピックなんてたいしたことのない大会のはず。

 ウィンブルドン、マスターズ、ワールドカップ等々がある。

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 オリンピックは観る側も、所詮アマチュア。自分の眼でなく、マスコミの眼でしかアスリートを視ていない。
 
 オリンピックは出る者たちはアマチュアでいい。
 観る側がプロの視聴者でありたい。

 プロの視聴者なら、オリンピックは観ない。
 こういうことを言うから、嫌われる。

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2012年07月24日 06:52に投稿されたエントリーのページです。

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