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『マムート』

 怪優。ジェラール・ドパルデュー。この人とジョン・マルコビッチは解らない。
 演技なのか素なのか解らない。

 『マムート』を観たいと思って、小屋へ足を運んだわけではない。
 不意をつかれて、いつの間にか客席に座ってた。

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 【福岡フランス映画祭】があってて、銀幕の誘惑に負けて座らされた。

 もとより、商業映画ではないのでエンターテイメント=娯楽性はない。
 で、面白くない。こともない。不思議な作品。


 シリアスに始まったからその気分で観続けていたら、エスプリ映画だった。
 客は完全に騙されてたので、誰も笑えない。でも、可笑しい。

 客が相互に遠慮し合って笑いの壷を外しまくってる。
 実は、これこそが映画は映画館で観るという真髄。
 客が相互干渉し合う環境。

 これはレンタルビデオでは起こらない。

 フランス映画はこういうハイテクニックを使うから、油断できない。
 お金を払っても観られない。お金を払ってまでも観ない。
 落語に通じるところがある。

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2012年06月28日 19:41に投稿されたエントリーのページです。

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