【シュバルの宮殿】と呼ばれる建築物がある。
イタリアの、名もない一人の郵便配達人(イル・ポスティーノ)が創り上げた、奇妙奇天烈な建築物。
この配達人が広汎性高機能障害≒アスペルガーだったものだから、常識人に理解出来ない建築物が出来上がり一騒動起きた。
この建築物。郵便配達人の名を取って【シュバルの宮殿】。
多種多様な要素【宗教・思想・心情・様式美】を一つの建築物に組み込む。日常住居としての建築ではなく、非日常のカオス建築として完成する。
常識を逸脱した建築物を、村人は拒む。ところが、この建築物が、村人に恩恵を及ぼすことになる。人が集まる。今では世界中から集まる。
村に富と娯楽をもたらしてくれる遺産となる。
富をもたらしてくれる文化遺産となって、村人たちの口をふさいだ。資本主義のあだ花。
【大喜利芸】、一人では出来ない。
八法を向いてる、しかも【広汎性高機能】芸人達が、寄り集まって、清濁玉石混淆でライブを創り上げる。
粗忽家勘朝タイプが7人座ってても全く面白くない。
常識的な芸の範疇に収まりきれないカオス芸が、構築される。
一癖ある連中が寄ってたかって、常軌を逸して表現する。それが【大喜利芸】。
演るはたから、瓦解しつつ進行する。そこが面白い。
非日常の妙。
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※本来の大喜利とは、寄席の最後にやる、芸人さん達のお遊び芸を総称します。
ここで、【大喜利芸】と表現しているのは『笑点』が広く名を知らしめた、座布団を並べた、とんち語り芸を指します。