気付いたら、積雲(夏の雲)が出てる。
スリーシーズン用の服が出番ないまま、夏服を着てる。
革のライダージャケットは、もちろんあっという間に、クローゼット(といったものではないけど)収納へ。
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『ボルサリーノ』で、ジャンポール・ベルモントがあまりにカッコイイ装いをしてたので、あの頃、服に給料をつぎ込んだ。
正解だった。その頃買った、結構高い服は30年近くたっても型崩れしない。もちろん流行おくれだが、【トラッド・コンサーバティブ(保守)】の名のもとに、全く色あせしないで着てられる。周りは古臭いと思ってるだろうが、着てる本人は全く気にしない。
ところが、気象変動には抗(あらが)えない。
春服に手を通さないまま、夏が来た。
夏服のお手本は【インディ・ジョーンズ】から。麻のジャケットをラフに羽織る術は、あの映画から学んだ。
だが、麻のジャケットでは、日本の風土に合わない。もうすぐやってくる、モンスーンと呼ばれる、比重の高い空気には対応できない。
そこへ行くと、絽の着物はいい。ジャケットに数段勝る。
洋服の、腕の太さの筒袖は、所詮借り物のアングロサクソンの装い。体温を逃がさない工夫。
和服の、袖・袂(そで・たもと)から入る風の心地よさは、絽・紗の着物でないと体感できない。体温を逃がす工夫。
夏が一気にやってくる。