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『キンシャサの奇跡』:説明

 モハメッドアリもJ.フォアマンも説明が必要になって来た。
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 では、説明します。
 この話は長くなるかもしれません。
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 東京オリンピックの前のローマオリンピックで、20世紀を代表するスーパースターが産まれる。
 ボクシングヘビー級金メダリスト。
 当時の名前は【カシアス-クレイ】。

 黒人差別を受け、金メダルをハドソン川に捨てたという伝説が残る。

 無敵のへピー級ボクサーで、オリンピック終了後、即プロ転向。

 当時アメリカはベトナム戦争真っ最中。
 誰もが容赦なく徴兵される。ヘビー級チャンプでも容赦ない。ましてや、黒人なら。

 ところが、カシアス・クレイは徴兵拒否。
 すったもんだで、ヘビー級王座をはく奪される。

 彼は不世出の頭脳明晰なボクサー。
 イスラム入信と同時に改名。モハメッド・アリとなる。

 ライセンスはく奪されて、世界戦からは遠ざかる。公式試合は出来ない。


 彼のいない間、想像を絶するチャンピオンが登場する。
 【ジョージ・フォアマン】。その右ストレートは梵鐘をうつ撞木と同じ運動エネルギーだと計算された。
 TVでも、右ストレートの唸りが聴こえた。

 アリは、数年間の制裁が解除されて、公式ランクに入る。世界50位以下。
 チャンプ、ジョージ・フォアマンは、10年前のチャンプ、アリを弄(もてあ)ぶことを望んでカードを組んだ。

 アリはピークを越して10年たってる。アリは殺されると評論家は言った。


 このカードをどこで開催するか、世界中が注目。
 
 フィリピンの予定だったが、突如誰も予想だにしない、ザイール(旧コンゴ)の首都キンシャサに決定。
 ザイール人でチケット買えるものは誰もいない。チケットは今の日本円で200円くらいだったと言われてる。当時のザイールで(今もかもしれない)、日本円で200円は高額。
 
 世界中のTV放映権で全部賄った。もちろん日本でも莫大な放映権料を支払った。

 そして、奇跡が起きた。

 続く。
 サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

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2011年12月13日 20:08に投稿されたエントリーのページです。

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