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『フェイク クライム』

 中洲大洋。一番好きな映画館。
 福岡個人資本の映画館で、最後の映画小屋。
 

 昔、西新や姪浜、野間、雑餉隈に映画館があったというと、みんな驚く。舞鶴3丁目(親不孝通り)にもあった。
 個人経営の映画小屋が、昔結構あった。現存しているのは、中洲大洋だけ。

 『フェイク クライム』中洲大洋。単館上映。
 今年最後の映画の日で、夜弱いのに元気出して、出かける。刈り入れられた稲束のように、がっくりしおれて帰る。


 何が言いたいのか解らない作品。

 スタートの山場もなければ、クライマックスもない。
 まな板のような、平板な映画。

 キアヌ・リーブス主演で、ジェームズ・カーンが脇なら、ある程度期待する。
 
 キャッチが
 『信じたら、だまされる。』
 全くその通り。

 映画が当たるのは、ヘビーウォッチャーが先取りして、
 周りに「先に観て知ってるんだけどさぁ。」とさも鼻高々で吹聴しまくり、イージーウォッチャーが観に行って、流行る。
 
 先に観ていることだけが身上。
 時の人が死んで、それを鼻息荒く、10分でも早く知らせまくるのと同じ。聞いた者が、驚けば驚くほど、嬉しい。


 映画は面白ければ、リピーターにもなる。何度でも見る。映画料金なんて全く惜しくない。不思議。

 『フェイク クライム』を2度観る人は、日本人全体で3人もいない。リピーターがいない。
 全世界でも、10人もいない。キアヌ・リーブスさえ観ない。

 K・リーブス。完全に落ち目。
 『スピード』でスターダムに躍り出て、『マトリクス』で世界中を驚愕させて、その後鳴かず飛ばず。
 かなりいい俳優だったハズなのに。

 『フェイク クライム』2週間持たない。

 ソラリアの次は、大洋がつぶれる。どうしようもない映画ばっかりかけてる。 

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2011年12月01日 21:11に投稿されたエントリーのページです。

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