今日の『勘朝日記』は難しいゾ。1度読んだだけでは解らない(笑)。
約1週間前、ホークス優勝が決まりそうな前日の新聞の見出し。
『明日、雌雄を決する』
【雌雄を決する】に違和感。
もちろんメタファーだろうが、今時の言葉とも思えない。OKを出したデスクの浅はかさも、脆くも表に出た。
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生物の性別決定は実に多様。
いまさら言うまでもないが、【性】という分類に地球は45億年以上費やした。
もっと言うなら、45億年と9000万年と900万年と90万年と、7万年と数千年。費やしている。
当時生物には【性】という概念がなかった。
40億年以上、無性生殖を繰り返してきた。生きてたわけじゃないけど、DNAが解明されて明らかになった。
人類の【性】には、2通りのパターンがある。
いわゆる【社会学的♂♀】性別と、【解剖学的♂♀】性別。この2パターンはほとんど♂♀は一致している。
社会学的性別と言うのは心理学的性別と概ね言い換えてもいい。つまり、男と女。
解剖学的性別と言うのは、生殖器保持。男性器ペニスが付いてるか、女性器ヴァギナが付いてるか。
この2通りのパターンが一致してない者がいる。ただならぬ数いる。
それを通例的に【性同一障害】と言ってる。実は障害でもないんでもないんだけど。
難しくなるので、論文形式でロジカルに表現した方がいいけど、枚挙にいとまがない。
人の性は2本の軸で表されている。
X軸は、解剖学的な性別。ペニスかヴァギナか。
ところが、ここに大きな問題が、横たわる。
どちらにも属さない性器がある。
生物学的に【半陰陽】と表現される。宗教は抹殺してきた。「神は認めない。」という愚かな見解。
科学は過去を研究し、医学は、未来を追究して、臨床例から多くの実例を積み重ねた。
そして、今現在、反論を許さない結論が出た。
解剖学的に、雌雄を決するのは、遺伝子レベルで、『ボーダーラインはない』 ということ。
つまり、「ここからが男、これから先が女。という線引きは出来ない。」という結論。
解剖学的に、【雌雄を決する】という論は立たない。
『勘朝日記』は落語のブログ。
落語を知ってる人は、ここまで読んで、「ははーん」と深読みできる。出来ない人はもっと落語にハマる必要がある(笑)。
落語に『ふたなり』という隠れた名作がある。
落語はそこまで触れている。ここが落語の物凄さ。
≪続く 明日は 『社会学的性別に付いて』の ココロだぁ~。 ちょっと重い話題だけど。≫