『マネー・ボール』。
ブラット・ピットのオタク映画。駄作。
ブラット・ピットさえ出てればいいという基準なら、大いに評価できる。
(そういえば、B.ピットが全映像中80%は出ていた。いくら好きでも食傷する。)
映画を楽しみたいと思う基準では、☆★★★★。
人物の掘り下げが甘い。あまりに、ビリー・ビーンとその相方を深追いし過ぎて、他の連中の描き方が、伝わらない。チーム監督の揺れなど、隅に追いやられている。
だいたい、素材からして映画に合わない。
映画にするほど、ドラマチックな話題でもない。
「たかだか、メジャー・リーグで20連勝したくらいで、映画にするな。」って程度。
ビリー・ビーンは、別の意味で人生に花が添えられる。
ハリウッドが生前に映画化してくれて、しかも本人の役をブラッド・ピットがしてくれる。これは名誉だ。叙勲なんかより名誉だ(と思う)。
おりしも、読売球団の内紛が取りざたされている。
最近、【老獪(ろうかい)】、という言葉を聞かなくなった。あのお爺さんが見事に物語っている。
老獪の爺さんは実質上のオーナー。
表に出てきて騒ぎ起こしちゃいけない。
----------------
「球団は選手に金を出すのではない、優勝するために金を出す。」
数年前の堀江貴文が言いそうなセリフ。
ひねってあるけど、深みのあるセリフじゃない。