『猿の惑星 創世期』の言語変換に、【松沢哲郎】という、レアな有名人が携わってる。
初会に、観て、最後のクレジットに“松沢哲郎”の名前が出てきて、ひっくり返った。
おそらく、世界一の、【類人猿研究者】。生物学専攻学生の多くが影響を受けている。知名度が高い。
ニホンザル研究が河合雅夫なら、チンパンジーは松沢哲郎。
その先生が、かかわってる作品だと知ると、作品に箔が付く。
先生を知らなきゃそれはそれで、全く問題はない。
で、作品中で【サル:(モンキー)】と【類人猿:(エイプ)】を明確に区別する、シーンがある。
「チンパンジーはサルじゃないエイプだ!」と力説する。
人類は、『人類以外は、皆下等だ。』と、思っている。
とんでもない間違い。ヒト科には4つの属がある。
チンパンジーは遺伝子的には、サルより、はるかにヒトに近い。DNAの塩基配列(ゲノム)がヒトとほぼ同じ(95%以上)。
だから、チンパンジーが薬物研究獣として利用される。
チンパンジーの薬物反応と、人間のその反応が酷似する。
映画では、その研究所が彼らに襲撃される。
チンパンジーは、ワシントン条約で、絶滅危惧種に指定されてる。研究獣としては禁止されている。仮に絶滅危惧種でなくても、研究対象としては大いに問題がある。
ここは、薬学研究者と生物学者で意見が割れる。
ネズミならいいかという、解決無理な問題になる。
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今日の本題はここから。
HONDAバイクに【モンキー】という名車がある。
その系列に【ゴリラ】という、バイクもある。
そして、その系列になんと、【エイプ】というバイクがある。
ほとんど売れてないバイクだから知らない人が多い。
HONDAの社員が安易に名前を付けた(のだろう)。
APE(エイプ)というのは、【類人猿】のこと。
エイプは、チンパンジー属、ゴリラ属、オランウータン属、ヒト属の4属。
その上位概念ににヒト科がある。
HONDA二輪の、贔屓(ひいき)だが、このネーミングには、賛成できない。
【モンキー】→【ゴリラ】→【エイプ】、松沢哲郎先生も不快感を表している(と思う)。
次は【ルーデンス】とでも付けるか。
また、そのエイプというバイクがチンケだから、尚いけすかん。