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『月の輝く夜に』

 【ルナティック】=【狂気の】と訳されるように、月光を浴びると、日常ではない、【何か】が起こる。
 これを【狂う】と表現するが、【狂う】は微妙な差別表現。

 これを大和人は【ハレ】と表現している。このあたりの考察は柳田派の民族学者の考察を。


 『月の輝く夜に』
 主演:シェール。参考『バーレスク』。
 封切りは30年前。当時は、全くノーチェック。観てない。

 仮に封切りの時観てても、面白さに気つかずに、忘れていた。
 40過ぎないと、この作品の構造の面白さに、気付かない。


 『悪運』にまみれた映画。にもかかわらず、客が引きずりまわされるのは、客にとって感情移入する対象がいない。シェールはそれほど、魅了される女優でない。(ヘップバーンを使うと、客は98%彼女の視点で映画に参加する。)
 そこを計算して(か、知らないでか)使った監督の成功。
 客観的に観続ける。俯瞰して、観てられる。


 筋は、月の光を浴びて、人生の混濁にまみれて、どうしようもないところまで追いつめられる人々。
 ところが、この作品。コメディー仕立てになってる。ここが、イタリア系人種の人生を生き抜く力。

 イタリア映画風に創った、アメリカ映画の秀作。


 何といっても、80歳の古老。
 「わしは今混乱しておる。」と泣きだす。
 人生は総て、これに集約される。
 
 「整理整頓された、人生はつまらない。」と訴えてる。イタリア映画の原風景。
 『美は乱調にあり、諧調は偽りなり。』日本が誇るアナーキストの名言とリンクする。
 名前は、えーっと誰だっけ。
 もうどうでもいい(笑)。
 

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 閑話休題。
 勘朝日記を愛読してある方は、満月に映し出されている【女性】を御存じでしょうか。
 アングロサクソンはこの女性の発見から、「月光に当たるとルナティックになる。」と伝えられてきました。

 フランス語で、【月】は女性名詞。
 最下行の【画像の確認】で、ゆっくり探してください。5分で、ホントに女性が見つかります。見つかるハズです。
 一度発見したら『うさぎのもちつき』より、よっぽどリアルです。

 彼女こそが、アングロサクソンが恐れた、【ルナ】。
 役30億年前からパーマかけてます。あごのラインがリアル。しかも、美人(笑)。

 で、本物はもっと美人です。
 11月は、10日・11日に彼女に会える絶好の夜です。
 くれぐれもルナティックに、注意の上、観月してください。
 (※天体望遠鏡での観測はダメ。上下左右が逆になる。)

 そして、粗忽家勘朝の本職は、理科の先生だったと納得してください(笑)。
画像の確認

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2011年10月30日 18:24に投稿されたエントリーのページです。

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