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『お手紙』  アーノルド・ローベル

 DMがよく来る。
 「何で、住所知ってんだよ!」
 怒るのを通り越して、半ばあきれて、受け取る。ほとんど読まずに捨てる。


 突然、直筆手紙が舞い込んだ。

 あきらかにDMではない手紙。
 差出人は、『Y』と記してある。

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 「誰だっけ?」
 訝(いぶか)りながら、開封した。
 ふわり、温かい香りがした。

 丁寧な文字が、一字一字並んでる。30分以上かけて書いた手紙があった(おそらく)。

 最近メールばっかり。
 手紙が来ても、ワープロばかり。
 直筆の手紙なんて、アマガエルくらい見かけなくなった。

 『お手紙』という児童文学の名作がある。
 この主人公はガマ君とカエル君。イラストの様子からすると、トノサマガエル。


 テーマは、濃いキャラクターの存在価値。
 他愛のない、一通の【手紙】を触媒にして、作者が語りかける。
 読みが浅い子は、手紙に固執する。手紙は媒介変数。要は人間関係。
 

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 で、突然頂いた直筆の手紙。
 

 こんなに丁寧な直筆の手紙は、20年ぶり。

 内容は、業務連絡。色恋沙汰とは全く関係ない。でも、久しぶりに手紙に心揺さぶられた。

 大切にしよう(笑)。
 差出人は、こんな事情を全く知らない(笑)。

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2011年10月26日 20:51に投稿されたエントリーのページです。

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