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稽古会

 内浜落語会の屋台骨を支えているのは『商店街寄席』。間違いない。

 でも、その骨を動かしている筋肉は、『稽古会』。これも間違いない。

 両輪で回っている。


 稽古会で、それぞれが上手くなる。自分が上手くなる時と、他の連中が上手くなる時がある。

 一人が上手くなる時、周りがそれぞれの見方で支える。。


 誰かが突然、上手くなる。タイミングは千差万別。

 稽古会では、皆で意図せずに、誰か一人を上手くなるように手ほどきする。時にはあまりに手厳しい意見で打ちのめされる。それを越えて、自分で噺を見直す。演じ方を工夫する。

 『商店街寄席』で結果を出した時は全員の財産として喜ぶ。不思議な感覚。


 今回自分が上手になったら、次は他の連中を上手くしていく。

 自分がうまくなったら、次に上手くなるもののために、稽古会に顔を出す。自分の稽古は出来なくても、次の高座に上がる者のために稽古会に参加する。稽古会とは、そういうもの。

 自分のネタだけ磨きをかけるのが、稽古会ではない。


 お客様の前でしくじるより、妙法寺でしくじった方がいい。そこが稽古会の面白いところ。

 ≪けなされる 甘棠館で ほめられる≫ 駄句
 (妙法寺でボロクソいわれて、商店街寄席のあと、甘棠館反省会で、「よかったんじゃない。」といわれる。)
 こういった屈折した心情を感じてるとき、すでに人生が狂い始めている。危険な前兆。
 そうなる前に足洗った方がいい。
 まだ、間に合う。

 知らなきゃ、知らないですむ。落語にハマるとはそういうこと。

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2011年10月14日 19:49に投稿されたエントリーのページです。

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