明後日から、猛烈な落語プロジェクトが控えてる。こんな忙しい時に、『4デイズ』。
週末は、どう時間を調整してもい映画に行けない。で、夜弱いのに、天神へ。
タイムリミットムービー。『4デイズ』。アメリカでは公開されていないと週刊誌に書いてあったけど、ガセだろう。アメリカ人が好みそうな内容。アメリカで興業しなかったらどこで集金する。
娯楽映画だけど、深読みできる。逆言うと、娯楽映画で深読みさせられても、困る。
サミュエル・L・ジャクソンとキャリー・アン・モス(『マトリクス』でキアヌ・リーブスの相方)。
えぐい場面も、ものともせず、引っ張る。
サンデル先生に投げかけられるような、葛藤場面が次々出てくる。監督は客をうまく誘導しているから、流れは明瞭。
この作品は、関係が浅い異性と観てはいけない。意見が違うと、映画の後の楽しみが一気に流れる。かなり意見が割れる。
イスラム側の言い分は、全く間違ってない。でもそれに屈し (ては、なら) ないアメリカ社会の矛盾がある。
アン・モスはクールな女優で、感情的なセリフは、白ける。正論正義を感情むき出しでうったえるが、上滑り。
S・ジャクソンはいい。演技は抜け出している。
深読み。
人種の扱いが、あまりにステロタイプ。
『イスラムを黒人がいたぶって、アングロサクソンが止めに入る』って・・・。モンゴロイドはどこに位置しているのだろう?
所詮アメリカは白人優位社会でしかないということ。
☆☆1/2(『3デイズ』よりは、いい。)