懲りない。
『ハンナ』もだめだった!
名画『ニキータ』のリメイクだと思って観に行くから、落胆する。
実は『ニキータ』のリメイクは『ハンナ』が、最初ではない。
記憶が定かではないが『アサシン』だったか、名優ヘンリー・フォンダの孫娘で撮った映画があった。ひどかった。
アクション映画として成立してるかどうか。ガール・アクションは、特に難しい。
『ハンナ』では、立ち回りもある。殺陣の長回しは、役者の力量が問われる。10秒カットで凌げばいいが、客はあまりカットが多いと、集中が途切れる。
『ボーンアイデンティティー』シリーズの上手いところは、ハンドカメラで追いまわして、アクションのリアリズムを出した。おかげで画像酔いしたが。
ハンナの少女は、アクションになってない。名前を覚える気も起こらない。
機密施設から逃げ出すシーンだけは何とかなってたが、他はあまりにも無残。観客から失笑がこぼれてた。
映画の客は騙されるために、映画を観に行く。もっと気持ちよく騙してほしい。
アンヌ・バルロー級の女優は、必ず出る。恐怖映画はネタが尽きてしまったが、俳優の才能は無限。
その時『ニキータ』のリメイクが完成する。
無駄な映画を制作することない。