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『道』

 勘朝映画BEST5に入る。
 フェリーニの映画にしては解りやすい。実際フェリーニの映画の多くを今でも理解出来ない。

 奇人(映画中で表現されてる綱渡り師の通称)の科白がいい。
 「この小さな小石にだって、空にある星だって、意味があるんだよ。この世に意味のないものなんてないんだよ。」
 軽い知的障害があるジェルソミーナに語りかける。

 【奇人】という表現が昔、ズバリ差別表現だったような気がする。字幕って変えられるんだろうか。きっとイタリア語でも差別用語があるのだろう。何と表現して、そして本来はどんな意味なのか知りたい。
 知人にイタリア語を操るものがいない。

 この映画はジェルソミーナ役のジュリエッタ・マシーナの演技に尽きる。決して美人ではない。無垢な演技が客を揺さぶる。大道芸で軽妙なダンスを踊るシーンがいい。何度観ても食い入るように魅入る。

イタリアの大道芸は骨太い(に違いない)。

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2011年07月24日 09:48に投稿されたエントリーのページです。

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