勘朝映画BEST5に入る。
フェリーニの映画にしては解りやすい。実際フェリーニの映画の多くを今でも理解出来ない。
奇人(映画中で表現されてる綱渡り師の通称)の科白がいい。
「この小さな小石にだって、空にある星だって、意味があるんだよ。この世に意味のないものなんてないんだよ。」
軽い知的障害があるジェルソミーナに語りかける。
【奇人】という表現が昔、ズバリ差別表現だったような気がする。字幕って変えられるんだろうか。きっとイタリア語でも差別用語があるのだろう。何と表現して、そして本来はどんな意味なのか知りたい。
知人にイタリア語を操るものがいない。
この映画はジェルソミーナ役のジュリエッタ・マシーナの演技に尽きる。決して美人ではない。無垢な演技が客を揺さぶる。大道芸で軽妙なダンスを踊るシーンがいい。何度観ても食い入るように魅入る。
イタリアの大道芸は骨太い(に違いない)。