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「ネタを教えてもらいたいんですけど・・・」

 「私は素人ですが、ちょっと、落語や漫才のネタを教えてもらって、地域の会でやりたいんですけど。」
 と、いうような連絡を頂くことがある。

 連絡者の要は
 ①落語が好きで、ちょっと小咄(こばなし)でも覚えたい。
 ②身近な会合で寸芸として軽く演じて。
 ③ちょっと評価されたい。

 といった事情。

 そんな動機が木端微塵に砕かれるのに、2週間かからない。

 落語をはじめとする、笑いをとる話芸が軽んじられているのには、全く問題ない。【軽妙】は、落語のキモでもある。
 ところが、それを軽く身につけられると思っているのが間違い。

 落語は、お客様として、寄席に通っていただいているうちが花。なまじ演ろうとするから、悩む。稽古して初めて分かる。

 落語は聴いて笑っているのがいい。聴かせて笑わせようとするから、生活のどこかにひずみが生じる。

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2011年07月13日 18:38に投稿されたエントリーのページです。

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