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アロハシャツ

 アロハシャツの原点は意外なところにある。 
 講釈は知りたい人は、ネットへ。
 
 本寸法アロハは、素材は正絹(しょうけん)、柄は和。

 どうも、太平洋先住民の民族衣装と思われている節があり、綿の軽装が主流。

 海洋民族は正絹を知らない。シルクロードのゴールは奈良。
 あの地方で桑は育たない。
 桑・・・の説明はネットで。

 初めて正絹を触った海洋民族は驚いた。手触りはこの世のものとも思えなかった(かもしれない)。南方系単子葉類の織布では出せない。当時、繊維はあまりにも高価だった。


 で、本寸法のアロハシャツが欲しくて、情報収集をかける。

 さすが、天神で表店(おもてだな)を張ってるつき姫、天神裏通りの店を見つけてくれた。
 
 アッタ!
 本寸法のアロハシャツ。
 正絹、着物裏地仕立て。金額は問題ではない。正絹だから当然。
 店員さんに
 「正絹ですか?」といっても通じなかった。
 「シルクです。」との答。ごもっとも。
 (※【正絹】に対して【人絹】がある。人工絹。発明はもちろん日本人。英語でレーヨン。東レの【レ】はここから。東洋レーヨンの社長は人絹発明者の家系。たぶん。)

 花火大会で20代が着てくるシャツとは違う。

 アロハシャツは50代からが勝負。原点を知れば納得する。


 ちなみに、映画で一番アロハシャツをカッコ良く着こなしていたのは・・・、プレスリー(『ブルーハワイ』)ではない。
 ティム・ロス(『レザボアドッグス』)。
 小咄を懸命に覚えるシーンで着てたアロハシャツ。
 「あぁ、あそこかぁ。」と思い出す方は余程の映画通。

 『レザボアドッグス』、残念ながら正絹・和柄ではなかった。タランティーノも、そこまでは知らなかった。

 アロハの奥は、深い。

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2011年07月16日 19:29に投稿されたエントリーのページです。

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