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前線での攻防

 北部九州で生活してる者には、今日はっきり空気(気団)の攻防を認識できた。
 14:00頃、停滞前線(梅雨前線)が北部九州にまで、上がって来た。
 空気が変わった。
 
 空気の変わりを実感した。気づいてない者は、よっぽど感覚が鈍い。これが本当の意味でのKYという表現。

 部屋の中に閉じこもっていて、エアコンに頼ってると、微妙な季節の移ろいを味わえない。

 その太平洋気団、19:00頃また南下して、大陸気団(涼しい空気)の周辺に覆われた。しかし、もう時間の問題。
 一気に太平洋気団、トロピカルエアーにブロックされる。約100日間居座って動かない。9月後半まで、長い夏の到来。
 昔は夏が嬉しかったが、夏休みの恩恵がなくなって、嬉しさとは縁遠い。

 
 江戸時代、気団・前線と言う考え方がなかった。
 この蒸し暑い空気の塊を【温気(うんき)】と表現した。

 『大工調べ』で棟梁の科白に出てくる。
 「・・そんな長ったらしいこと言ってたら、温気(うんき)の時分には、言葉が腐っちまう。・・・」

 太平洋気団=温気。和表現の方が明瞭にして粋。洒落てる。

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2011年06月21日 20:05に投稿されたエントリーのページです。

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