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アマガエル

 両生類が減少しつつある。ただならぬ数で減っている。

 梅雨真っ盛り。この時期両生類は繁殖期。両生類は水が豊富にある時期でないと生活できない。

 アマガエルは盛んに異性を求める。ケロケロケロという軽い声が、アマガエル。トノサマガエルはやや濁る。そのトノサマガエル、最近ほとんど見なくなった。
 厳密に言うとアマガエルとアオガエルは違う。また、普段見掛けていたのは、ニホンアマガエルでなく、シュレーゲルアオガエル。

 20年ほど前はアマガエルなんて、掃いて捨てるほど棲息していたが、ここ10年パタリといなくなった。鳴き声さえ聞かない。


 両生類全体がいない。イモリも見ない。サンショウウオなんて都心では絶滅。

 両生類は食物連鎖上の弱者だから、いなくなるのも早い。

 買おうと思っても買えない。カブトムシは買えてもアマガエルは商品ルートにのらない。

 あのキミドリ色は、グリンピースと共に見事な夏色だった。
 探して見つかるものでもない。
 ガラス窓にペタリと張り付いてる姿は見ない。

 
 青蛙 おのれもペンキぬりたてか 
           芥川龍之介

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2011年06月22日 19:46に投稿されたエントリーのページです。

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