両生類が減少しつつある。ただならぬ数で減っている。
梅雨真っ盛り。この時期両生類は繁殖期。両生類は水が豊富にある時期でないと生活できない。
アマガエルは盛んに異性を求める。ケロケロケロという軽い声が、アマガエル。トノサマガエルはやや濁る。そのトノサマガエル、最近ほとんど見なくなった。
厳密に言うとアマガエルとアオガエルは違う。また、普段見掛けていたのは、ニホンアマガエルでなく、シュレーゲルアオガエル。
20年ほど前はアマガエルなんて、掃いて捨てるほど棲息していたが、ここ10年パタリといなくなった。鳴き声さえ聞かない。
両生類全体がいない。イモリも見ない。サンショウウオなんて都心では絶滅。
両生類は食物連鎖上の弱者だから、いなくなるのも早い。
買おうと思っても買えない。カブトムシは買えてもアマガエルは商品ルートにのらない。
あのキミドリ色は、グリンピースと共に見事な夏色だった。
探して見つかるものでもない。
ガラス窓にペタリと張り付いてる姿は見ない。
青蛙 おのれもペンキぬりたてか
芥川龍之介