R.デニーロも、H.カイテルも、J.フォスターも若い。
多感な時期に観た、最後の映画。
R.デニーロを『ゴッドファーザー2』で知って、この映画で改めてスゲーと思った。
また、D.ホフマン・P.ニューマン・S.マックイーンの次世代俳優が出たなと意識した。
持っていきようのない若者の不満、不安を見事に表現している。M.スコセッシの秀逸作品。
何かの映画評論で、トラヴィス(デニーロ)のラストは、トラヴィスの死ぬ間際の【妄想】だと読んだことがある。その視点で観た方が納得できる部分もある。
トラヴィスをふったインテリ女性が、彼に逢いに来るシーンは、どう考えてもおかしい。
映画の見方は個人の視点でガラリと変わる。
アメリカ映画だが、【短調】の映画。
今では珍しくないが、実験的な手法があちこちに散りばめられてある。
モヒカンもいまではちっとも珍しくない。
ジョディ・フォスターが12歳の娼婦を演じて、話題になったが。12歳の娼婦も今では珍しくない(のかも知れない)。
先見性のある映画。