養老猛氏の著書名。
言わんとするのは「価値観の違うもの同士は永遠に通じ合うことはない。」ということ。
福岡の大型商業施設で大道芸人がパフォーマンスしている。大道芸人さんたちは日銭で働いてある。
客が「この非常時に大道芸とは不謹慎だ。」と事務所にクレーム。もちろんこういうクレームは匿名。
で、事務所はたった1本の【匿名電話】で大道芸をやめさせた。
これと同様のことが、おそらく全国でただならぬ数起こっていると予想される。
この【匿名電話】の主(ぬし)は、大道芸人さんたちの生活まで思いをよせる想像力が完全に欠落している。バカだからしかたない。
その前に、【この非常時】と認識しているなら、大型商業施設に行くな。
大型商業施設で買うのは生活用品だけではない、アミューズメントの楽しさ、浮かれ気分も味わう施設。
そのおっさんの『バカの壁』はおそろしく堅牢。
また、事務所の弱腰にもあきれる。匿名電話1本で人の仕事を奪うな。
いつぞやの『キョウチクトウ騒ぎ』を思い出す。あれも1本の匿名メールから。
匿名には対応しない。一切無視。
『バカへの壁』