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東京マラソン一考

 ホントは、まだ『上方落語の会』について書きたいけど、時期を逸しそうだから。
 また、こえびに釣られよう。結果論で語るほど、耄碌(もうろく)してないが・・・。

 こんな結果が来ることはことは、長距離を少し知っている者なら誰でも予想していた。


 何度も書くが、『長距離ランナーは消耗品』。
 
 プロ野球の『ピッチャー』と似ている。
 昔、阪急に『山口高志』という恐ろしく球が速いピッチャーがいた。あまりに速くてTVでも見えないくらい(んなバカな、それが伝説)。
 玉も早かったが、引退も早かった。山口は、自分を消耗品と自覚してなかった。

 その点、江川はずるがしこかった。江川が本気で投げれば、オールスターのように三振の山を築く。江川は自分を消耗品と心得ていた。
 もっと頭がいいのが工藤。彼の実績を見ればわかる。


 軌道修正。
 東洋大の柏原。今年の海の中道クロカン出場。凡庸な成績。陸連関係者は沈黙。
 30年の逸材を3年で消耗。彼の復活はほとんど無理。陸連はどんな思いか。


 毎回、ここを言っている。
 長距離ランナーは長い目で育てなければいけない。

 たかが、中学校、高校、大学の指導者の名誉(その上出世も絡んで)で日本の宝を壊してもいいのか。

 指導者に報奨金が出てるとは思わないが、逸材を発掘した指導者は陸連幹部に出世する。でかい顔して国立競技場を闊歩する。

 瀬古が『われわれ指導者は反省しなければなりません。』って、どの面下げて言っている。

 陸連、沢木の発言がすべてを物語っている(知りたい方は新聞へ)。
 

 ウインタースポーツの、稼ぎ頭(TV)に長距離レースが躍り出て、日本長距離の凋落が始まった。


 ヤマザキ・TOTO・富士通・日清食品・資生堂辺りが、出資を止めたら、日本長距離界は復活するかもしれない。今や長距離界のパイはあまりに大きい。

 
 その前に諸悪の根源『箱根』。ここまで書いたら来年は観ちゃいけない。見たいけど。
 間違いなく村澤は潰れる。

 
 長距離が、それほど注目を浴びてなかった頃、九州は長距離王国だった。大濠高校も、大牟田高校も、筑紫女学園も福岡大学も日本一になっている。懐古趣味はないが、陸連のご都合主義で九州の高校大学レベルが、ものの見事に落ちている。


 今回、陸連が一番ホッとしているのは、次の一点。
 ズバリ、東京マラソンが『世界陸上』の選考レースだったこと。
 もし『ロンドンマラソン』の選考レースだったら。バカマスコミがまた騒いでる。

 オリンピックの情報量は世界陸上とはケタが違う。
 瀬古vs中山の愚策を、また披露する羽目になっていた。幹部の首が4人ほど飛ぶ。


 しかし、見上げたアマチュアだ。
 学生相撲のベスト8が白鳳倒したようなもの。


 まだ若いらしいから、もしかすると・・・。
 でも、努力は、才能と運には勝てない。
 ドラマは75年に1度しか起こらない。人生に一度。感動はその時起こる。

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2011年02月28日 19:03に投稿されたエントリーのページです。

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