落語以外の寄席演芸を『色物』という。何故そんな表現かは、どうでもいい。
知ってても、知らなくても、大した違いはない。
落語ばっかりだと飽きるから、違う趣向で演出する。
漫才、奇術、声色、物まね、ボーイズ、独楽、粋曲、・・・いろいろ。
時として、大受けする色ものが出てくる。
ここ30年では、『牧伸二』『ケーシー高峰』が凄い。どかんどかん笑いをとる。
次、出てくる落語家が困る。会場が、どよめいてる中出ることになる。
NHK真打共演でそういう場面に出くわす。
以前、『ケーシー高峰』が大受けした後噺家が出てきて、全くうけない、惨めな高座を聴いたことがある。誰でも嫌。
で、最近気がついた。『牧伸二』『ケーシー高峰』の後に出てくるのに『瀧川鯉昇』師匠がやたら多い。
噺家はみんな嫌がる。鯉昇師匠は平気で先の二人の後に出る。
鯉昇師匠は、必ず掴む(力を込めて)。
音楽をガンガン掛けまくった、『牧伸二』の後だろうが、
客を散々いじり倒した『ケーシー高峰』の後だろうが、必ず掴む。
ここが、鯉昇師匠の凄いところ。
だからといって、普段、その辺りに居ても普通のおじさんなんだけど。
これこそ『芸人』。
7月にお会いできるのが楽しみ。