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『ダーティ・ハリー』

 落語でヒートアップした時は、映画。

 『午前10時の映画祭2』が賑々しく始まった。嬉しい。
 第1回は『ダーティ・ハリー』。
 なかなかいいスタート。


 TV俳優だったC・イーストウッドが一挙に映画スターになった。

 C・イーストウッドもいいが、ドン・シーゲル監督(サムペキンパーの師匠{ここでも芸が伝承されている。})と悪役(名前は知らない)がいい。
 そして、あまりに有名になったマグナム44。

 それ以降の刑事ものに、絶大な影響を与えた。日本の刑事ドラマへの影響も大きい。

 どうも、シーゲル監督は続編を作る構想はなかった。ラスト、ハリー・キャラハン警部はバッジを池に投げ捨てている。ここまで当たると思ってなかったのだろう。
 しかし、結果『5』まで作っている。これが全体の評価を下げた。


 改めて見直したら、結構、冗長な部分が多い。スピード感も今一。
 これは、ここ数年のアクション映画があまりに激しくなりすぎているから。観る側がいつの間にか、より強い刺激を求めている。
 70年代のアクション映画はこんなもんだった。CGも、SFXも、3Dも当然なかった。監督と役者の腕だけで勝負していた。

 『ダーティ・ハリー』と聞くと、だれでも激しい撃ち合いのアクション刑事ものを想像しそうだが、今の映画に比べると、おとなしいもの。

 ハリー・キャラハンのイメージが『レザボアドッグス』のハーヴェイ・カイテルに来ている。スーツが黒になっているが。
 芸の伝承。 

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2011年02月06日 20:39に投稿されたエントリーのページです。

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