『フレンチコネクション』を語る時、必ず『ダーティハリー』を語らなければならない。ディープな映画ファンが、いろいろ語っている。情報収集が上手な人はそこから探れば、かなり面白い。
コンセプトが似ている。タフで組織行動が出来ない刑事が主役。
両映画は同時期に撮られている。もちろん制作会社、配給会社は違う。
映画を語る時、配給会社が結構ポイントになる。いつどこで映画がかかるか。
東京大阪名古屋の次が、福岡ではない。広島そして福岡。次が札幌仙台。
昔、東京大阪でしくじった映画は福岡には来てない。最近は同時上映が盛んだが。
この二本は、ほぼ同時期に上映。ただ、地方映画館に回ってきた時期が悪かった。
当然福岡には『ダーティハリー』が先。で、『フレンチコネクション』は後。『フレンチコネクション』に客は入らなかった。誰だって『ダーティハリー』観た後、しばらく刑事ものの映画は観なくていい。
そのころ、クリントイーストウッドは大看板で、ジーンハックマンは部屋役者だった。今でも、その距離は開いている。
おそらく九州ではリアルタイムで『フレンチコネクション』は福岡熊本にしかかかっていない。
長崎大分鹿児島佐賀の田舎者は(大変失礼)、『フレンチ』をリアルタイムで観てないはず。ずいぶん遅れて、2,3本立てで上映されている。
あまりに『ダーティハリー』がよく出来ていた。刑事もので最高傑作と言っていい。残念ながら、2345を創って評価ががた落ち。これを『ロッキー現象』という。【勘朝造語】
中略(聴きたい人は内浜飲み会へ参加)
『フレンチコネクション』にマルセイユ(漁港)の情景描写が出てくる。
これがいい。何故いいか。これこそ『太陽がいっぱい』のオマージュになっている。両方見ると笑える。
『もう一度観たい映画2』の第1本目が『ダーティハリー』次が『フレンチコネクション』。
「セレクターが粋な奴だなぁ。」と感心した。