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『BECK』

 観ましたよ、『BECK』。

 おそらく、勘心と出会ってなければ一生観てない映画です。

 『羅生門』のような小難しい映画の後に観るのには、最適の映画。

 全く予備知識がなくても、十分楽しめる。20分観たらラストがわかる。お約束、『フラッシュダンス』ムービー。
 中高生ターゲットの映画だろうけど、大人でも楽しめる。中高生はハラハラするかもしれないけど、50過ぎのおっさんには、そんなみずみずしい感性は残ってない。

 ただ、私は音楽が語れないので、入りこめてないのかもしれない。
 何しろ、ロックとポップスの違いがまだ解らない。音楽が全く分からない素人に、音楽がらみの映画は、奥座敷を覗けない。
 もしかしたら、奥座敷なんて準備してない映画なのかもしれないが。そこは08君に聴いてみよう。

 帰国子女が出てくるが、お笑いかと思った。笑えないけど。
 あれで監督は妥協しちゃいけない。黒沢なら、1年間留学させるよ。まぁシャレなんだろうけど。

 で、勘心の息子なんだけど。ちゃんと自分の持ち場をしっかり把握している。出すぎてないし、目立ってないわけでもなし。感じいい。

 30年前の勘心の様子をご覧になりたい方はどうぞ(笑)。もしかして、15Kg痩せた勘心は色男なのかもしれん。

 最後まで安心して見られる。観終わった後、結構すっきりする(かもしれない)。出来れば映画の日に観た方がいい。


 『ショーシャンクの空に』から、チャッカリ小さなプロットを頂いてる。気づくかな?

 ※この映画の小さな間違いを一つ。
 何かの形而だろうけど、オープニングでプラタナスにカブトムシがとまっている。
 ナチュラリストは、こういう間違いを見逃さない。
 カブトムシはブナ科の植物にしかとまらない。しかも真昼間カブトムシは地中で寝ている。
 小さな科学的考証をおろそかにすると映画はゆるくなる。
 私のような、『あらさがし』が喜ぶ。

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2010年09月21日 16:53に投稿されたエントリーのページです。

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